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2022年 5月 13日 アナロジーって知ってる?

 

  • こんにちは、担任助手3年の榎本です。

    なんだか暑いのか寒いのかわからない季節ですね(このブログは今月8日に書いています...)

    関係があるのかないのか最近腹痛があり、、

    皆さんも体調には気を付けてください(笑)

    さて、今日私が話したいことは ”アナロジー” についてです。

    なんとなく国語の授業などで聴いたことがある人はいるのではないでしょうか?

    アナロジーとはある物事をもとにそれと似た別の物事を類推することです。

    こんな経験はありますか?

    「○○ねぇ、あーもしかしてこれって△△に似てる?」


    全く知らないことでも自分の知っていることと何らかの関係で結びつけられると少し落ち着きますよね。

    このアナロジー的思考は皆さんが普段から行っていることです。

    そしてこれは勉強においてもとても役に立つ考え方です。

    よく例に挙げられるのが、電流と水流のアナロジーです。

    理科の授業で学校の先生が電圧や抵抗を説明するのに、電流を水流に例えることがあります。

    水流が上昇→電圧上昇
    水流が降下→電圧降下

    他にも水流の幅が...など電流の振る舞いを説明するのに水流におきかえることで理解の助けになります。


    私が大学一年の基礎物理学で物体の回転運動を習ったときに、「これ並進運動に似てね?」と思ったことがあります。

    実際に慣性モーメントと質量、回転角と位置を対応付ければ、角速度や速度、角運動量や運動量といったものは式の形が同じです。

    これもれっきとしたアナロジーです。

    このようにアナロジー的思考は勉強において同分野、また全く違う分野の別のことが横断して威力を発揮します。

    新しいことを学習して理解が早い人とそうでない人の違いは、少なからずこの考え方ができているかどうかが関係していると思います。

    だからこそ学校で全く新しい公式を習ったときに、「なんだこれ?テスト近いし、丸暗記しよ」と思考を停止させてしまうのではなく、

    何か似ている他の公式がないか、もしくは全く別の事柄で近しい考え方がないか考えてみましょう。

    習ってすぐにわからなくともその公式に習熟していく中で、アナロジーを見つけても構いません。

    物事と物事の関連付けが人の思考を豊かにします。

    皆さんもこのアナロジーを大切にしてみてください。

    慣れれば最強の武器になります。

    担任助手3年 榎本